プレアン考察。2021年7月13日

シグナル銘柄考察

本日は、ノートレードのため急騰シグナルの出ていた
「プレミアアンチエイジング」の値動きについて振り返りたいと思います。

プレミアアンチエイジングは2009年12月に設立された化粧品を取り扱う会社です。

主力製品ブランドの「DUO」はクレンジングを基本としたスキンケア特化の製品ラインナップとなっており、敏感肌などの悩み別に選ぶことができるほど種類も豊富です。

2021年7月13日現在の時価総額は約1598億円となっており、比較的近い時価総額で言うと東証1部上場の「ノエビア」が約1936億円です。

両社の売上高と営業利益、利益率を今期中間決算資料を参考に比較すると以下のようになります。

売上高 営業利益 利益率
プレミアアンチエイジング 153億 24億 15.7%
ノエビア 258億 45億 17.5%

 

ノエビアは1964年創業の歴史のある会社で、私の印象では知名度もプレミアアンチエイジングよりあると思っています。

そのため、今期中間決算の結果を見比べた時に少し驚きました。
もう少し、ノエビアの方が全てにおいて大きく上回っていると思っていたからです。
※あくまでも、強吉のイメージです。

プレミアアンチエイジングがなぜここまで急成長をしているか?
そして、本日の高値更新劇が起こった理由を考えていきます。

プレミアアンチエイジングの大きな特徴としては、D2Cという販売形態をとっているところかと思います。

通常は、化粧品などの製品は百貨店やドラッグストアなどの小売店に卸して販売しますが、D2Cはそれらの小売店を挟まずに、直接消費者に販売するためよりダイレクトに消費者と繋がることができるのです。
それにより、中間マージンを抑えるため利益率もきちんと確保できます。

会社として成長しているので最近ではTVCMなどにも力を入れ、より認知度をあげ国内での売り上げを伸ばそうとしており今後の成長に期待が持てそうです。

また、中国市場へのアプローチも目が離せません。

中国版TikTokである「Douyin」にて越境EC旗艦店を日本法人として初出店しています。
この「Douyin」はデイリーアクティブユーザーが6億人とも言われている動画プラットフォームなのでその可能性は凄まじいものがありそうです。

そして、なんといっても今年4月に発表された中国大手企業テンセントとの戦略提携。

テンセントは売上高2兆円を超えるネットサービス会社で、その影響力は絶大です。
プレミアアンチエイジングの中国市場攻略に対して強力なバックアップになることは言うまでもないと思います。

それらの要素を総合した時に、この会社の未来への期待感から株価は1万8000円を突破しました。

 

本日の一段高急伸については、上の図の①と同じように②で高値をブレイクして寄り付き、上場来高値更新スタートからの前回高値付近サポートでの反発と上昇する条件が揃っていたことが起因していると思われます。

綺麗に押し目を作っての上昇を見せているので、また同じような押し目を作る展開があればきちんと注視して狙ってみたいと思います。

 

コメント

  1. パッキー より:

    こんばんは

    銘柄分析さすがですね。化粧品会社の株がこんなに注目される事に違和感を感じていたのですが、よくわかりました。
    注目されるには理由があるのですね。
    大変勉強になりました。ありがとうございます

    • コメントいただきありがとうございます。
      日本でのマーケットも超少子高齢化に突入しているため、こういったスキンケアや健康を扱う産業は必然的に需要が高くなると思います。
      その中でもプレミアアンチエイジングは、積極的に中国市場に参入し囲い込みの地盤を固めているため
      戦略的なマーケティングが評価されているのだと実感しました。
      本当に調べてみると面白いですよね。

タイトルとURLをコピーしました