ベイシス考察。2021年7月15日

本日もシグナルに対してエントリータイミングが合わず
ノートレードでしたので直近IPO銘柄でシグナルが出ていた「ベイシス」について
考察したいと思います。

ベイシスは2000年に設立され、3回目の挑戦でのIPOにて上場を果たしました。

主な事業は、通信インフラとIoTを使ったインフラ構築と運用です。

通信インフラについては昨今の５G関連にて携帯キャリアの基地局工事や運用保守を中心としており、１兆円とも言われているターゲット市場に対してのシェア拡大が期待されています。
また、IoTにも強い会社で独自のプラットフォームを用いたサービスを提供し
東京電力の電気メーターやLPガスなどを遠隔で監視できるスマートメーターに変えるなど今後のDX化時代をサポートする企業であることがわかります。

5G関連の銘柄では、最近まで話題となっていたJTOWERなどがあります。
2020年の業績を比較すると以下のようになります。

JTOWERは大手キャリアと業務提携をしているのが強みです。
5Gインフラ構築のリーディングカンパニーのようなイメージで、今季こそ営業利益が下方との予想となっていますが今後も伸びていく可能性を感じます。

ベイシスが同じ通信インフラとしてどこまで伸びていくかについて注目が集まりますが、実はベイシスは基地局を作るよりも保守・運用がメインのストック型に力を入れているため、若干JTOWERとは異なるようです。

私は、そこに注目しています。

携帯キャリア向けのプロジェクト管理や運用によるストック型のキャッシュフローで、安定的な業績を確保しつつ基地局の増大に合わせてフロー型の収入も入るため、1兆円規模の市場への短期・中長期的な期待が持てます。

そして、JTOWERが通信インフラメインに対して、ベイシスはIoTにも力を入れているのが更なるポイントです。
既に、東京電力やガスのスマートメーター化におおきく貢献しており
今後更なるIoT化に向けたフロー型収入が増えることももちろんですが、こちらのIoT関連に関しても、保守・運用メインにシフトしていくので安定的な収入基盤を構築できる見通しです。

その追い風となりうるのが、総務省が発表している「Society5.0」です。

人間の生活の移り変わりを表すもので、

・Society1.0→狩猟社会

・Society2.0→農耕社会

・Society3.0→工業社会

・Society4.0→情報社会

・Society5.0→未来社会

と表現されています。

特に今までは、インターネットが普及したことで情報が価値もつ時代でした。
人が情報にアクセスすることで様々なサービスを受けることにお金が払われていたのです。

Society5.0では、集積されたビッグデータからAIが最適な情報を選び提案することで人がアクセスするまでもなく、必要な状況の時に必要な情報が自動で提供されるような時代になっていきます。

ベイシスのIoT事業は、ビッグデータの蓄積を助けるフィジカルデータの収集に大きく関わっています。
このIoTが活躍するリモートモニタリング市場は現在1.5兆円規模と言われていますが、今後は2兆円の市場になると予想されています。

その成長市場のパイオニアになる可能性を秘めているのがベイシスというわけです。

まさに今後の注目企業であることは間違いないと強吉は考えます。

次に、本日のベイシスのシグナルについて考察します。

まずは日足形状は綺麗に上場トレンドを形成しており、前日は1万円の達成感から売りが出ましたが、下値を切り下げることなく本日も陽線を形成しました。

シグナルが出たのが9:50で前場寄付きからの上昇に対して、出来高が溜まっていたポイントと抵抗ラインが重なる場所だったため売りが入り、きちんと下落していました。

その後も揉み合いながら一旦大きく下落するも、買いがきちんと入り引け前に急騰し強さを残して終えていた感じです。

今後も9000円はサポートになりうる価格ラインとして意識しておき、直近での値動きの参考にしようと思います。