この記事は感情的な文章になっていますのでご了承ください。
先週は、相場に向かったもののある理由でほとんどトレードできませんでした。
実は愛犬が、先週天国に旅立ってしまったのです。
女の子のコーギーで最後は自分の手の中で息を引き取りました。
年齢は14歳で来月には15歳の誕生日を控えていた矢先のことでした。
3年ほど前から貧血になりやすく、そこからはステロイド薬を毎日飲み続けていました。
薬のおかげで貧血の頻度は減っており、今年の4月ぐらいまではいつもと変わらない愛くるしい表情で元気な様子だったのですが、5月に入ってからは後ろ足が立たなくなり座りこんだら自分では立てないような状況が続いていました。
しかし、支えてあげるとそのまま普通に歩けるし、ご飯と薬もなんとか摂取できていたので不安ながらもどこか「良くなってくれるはず」と考えていたのです。
そう、あの日がくるまでは、、、、。
私は結婚を前提に一緒に暮らしている彼女がいます。
コーギーはその子がもともと飼っていた犬でした。
私はそれまで犬を飼った事がなく、むしろ動物を飼った経験は小学生の頃の金魚ぐらいだったので、初めて出会った時は本当に苦労しました。
・抱っこの仕方がわからない
・排泄物を拾えない
・触り方がぎこちない
コーギーからしてみれば、そんな不安だらけの人間にはなかなか慣れてくれないのは当たり前です。
しかし、そんな自分に対して何事もないようになついてくれて、1週間もすれば完全に慣れてしまいました。
当時コーギーは8歳で自分は夜の仕事をしていたので、あまりかまってあげる事ができず
4年ぐらいは寂しい思いをさせてしまっていたと思います。
そして夜の仕事をやめて、株式トレードを始めるとコーギーと過ごす時間が増えて毎日一緒にいました。
ですが、貧血が出てきた事が重なり時間はあるもののコーギーの体力は減ってしまい
散歩や遊びの頻度が限られていくようになっていったのです。
ちょうど1年半前にも貧血がひどく散歩中に顔から地面に崩れてしまい、動けなくなった事があります。
その時に初めて、死を覚悟したのですが生命力は本当に素晴らしいもので、動けなくなってしまった状態からほぼ元どおり散歩できる状態まで回復してくれたのです。
そこからしばらくは、体調も良かったのですが薬を満足に取れなくなり食欲が落ちてくると貧血の症状がまたまた出てしまっていました。
それが先月のことです。
薬の量を増やして、様子を見ていましたが先週の月曜日に全くご飯を食べず薬も飲めなかったので翌日病院に連れていくことにしました。
6月22日。
この日は起きてトレード準備をする前に
いつものように愛犬のおなかに顔をうずめ「今日は病院にいって注射打ってもらおうね」と話かけ机に座りました。
少し呼吸が乱れており、心配でしたがトレードが始まったこともありそちらに集中しました。
ふと後ろを見ると、気配に気付き顔だけこちらに向けてきていました。
その表情はどこか寂しそうだったので、トレードを早めに切り上げて寄り添うことにしたのです。
病院は夕方からいく予定だったのですが、呼吸が荒くなり血生臭い下痢をし始め、動けなくなってしまったので急遽午後一で病院に向かいました。
いつもは病院に向かう車中でウインカーの音に反応して吠えまくるのですが、この日はもうぐったりしていて動けません。
病院に到着し、すぐに点滴とステロイドの注射を打ってもらった後
先生からは
「これで様子をみましょう。
息が荒いのは筋肉が衰えて軌道が狭くなっている可能性があるからかもしれません。
今日このままご飯が食べれるくらい回復してくれるといいのですが、
もしかしたら、厳しいかもしれません。」
この「厳しいかもしれません」という言葉は自分の中で聞かないようにしていたと思います。
その後帰宅し、少しは落ち着いた様子だったのですがだんだんと息が荒くなり、舌が出たまま口を閉じれず、出ている舌は真っ白になっていき意識がもうろうとしているのが本当にはっきりわかりました。
なんだか、私はその状況がよくわからずただ声をかけ続け、体をなで続けました。
「まさか、このままなんて事ないよな、、」
そう自分に言い聞かせていた時、突然コーギーの目線が遠くなるのを感じそのすぐ後にお尻を上げて失禁し、はっきりと最後の力で体を支えようとしたのも束の間、さっきまで右手に感じていた力強い心臓の鼓動が消えていったのです。
目の前が真っ白になりました。
自分の手の中で、生命が終わるのを感じたのです。
その瞬間思い出がフルスピードで脳を駆け巡り、受け入れたくない「愛犬の死」に逆行するように涙が溢れ今までに経験したことのない特別な感情が全身を打ちつけました。
まさか、まさか、、、
本当に初めての感情でした。
当たり前に過ごしていた全ての事実を全否定して、私の心は完全に破壊されました。
そして、心に大きな穴が空いたのです。
死生観とは、死を意識することで生きていることを見つめどのように過ごすかを考えることとも言われています。
「愛犬の死」で価値観が180度変わりました。
それまでに見たことのあるインターネットの名言や、youtubeでスティーブジョブスが語った「今日が最後の日だと思って毎日を過ごす」という言葉をいかに自分が理解してなかったかが分かりました。
自分の手の中で命が終わったあの瞬間、私は「死」を実感したのです。
文字に起こせないぐらい、複雑な感情や思いがあります。
しかし、はっきりと自分の中に芽生えたもの。
「人生には終わりがある。それは突然やってくる。
後悔しない人生なんてほとんどの人が送っていない。
だけど、この日、この瞬間から
自分の本当に大切な人やモノ・時間に愛を注ぐことをやって生きていきたい。
私の目の前にあるそれは、本当に情熱を傾けられるモノなのか?
人生最後の日にやることなのか?
命の大切な瞬間を捧げる必要があるのか?」
これからの人生、毎朝目覚める時に愛犬の思い出とともに自問自答しながら前に進んでいこうと決意しました。
あなたの目の前にあるものは貴重な命を削ってまでやることですか?
それでは、本日のトレード結果です。
本日のトレード結果
トレード銘柄 | エントリー時間 | 損益 | ポジション 保有時間 |
手法名 |
シンバイオ製薬 (4582) |
9:24 | +10,260円 | 9分 | マザーズ1% スキャル |
合計損益 | +10,260円 | 勝率 | 1勝0敗(100%) |
まとめ
シンバイオ製薬はマザーズシグナル参考にエントリー。
・日足5MAから離れている
・地合いも悪い
・5分足での価格帯別出来高が高値から順に高くなっているのでキャップになりやすそう 以上の点から判断。
エントリー後は、そのまま下がってくれて利確。
コメント
こういう時の上手な言葉に乏しくて、、、申し訳ありません。
文章にできるようになるまでに、もちろん今でも、辛い時間を過ごされてきたかと思います。
人生について、トレードについて、また強吉さんから学ばせていただきました。
これからもよろしくお願いいたします。
コメントいただきありがとうございます。
何気ない毎日のありがたさがとても身にしみる出来事でした。
どうしても経験しないことには、気づけない部分があるのですが
今一度、人生を見つめ直すきっかけになればと思います。
今後ともよろしくお願いします。