勝率が高いといわれる手法を使いながらも年間収支-190万円と毎月ほぼ負け越していた強吉が、「ある事」を意識して取り組む事で、急激に勝てるようになったことについてきちんと解説します。
2020年1月からトリプルメソッドの手法を勉強し、トレードを開始したのですがこのブログで記しているように最初の1年間は泣かず飛ばずの散々な結果でした。
何かのきっかけでトリプルメソッドを知り、たまたま強吉のブログにたどり着いた方は、当初の結果を見て「なんだ、この手法稼げないじゃん」と素直に思ったのではないでしょうか?
まさにその通り!と言いたいところですが、過去の自分の成績やトレード内容を分析することで、トリプルメソッドが偽物なのではなく、それを使いこなす人が間違ったやり方をすると勝てないという事が分かったのです。
その事を詳細に解説する前に過去の経験も踏まえた「数学」という学問で例え話をします。
数学は中学や高校で誰もが習った事がある教科だと思うのですが、文系の強吉はもちろん苦手でした。
ところが、同じクラスのN君はほとんど勉強をしていないにも関わらず数学のテストの成績が90点以上と高かったのです。
不思議に思った強吉は、N君になぜそんなに数学ができるのか尋ねました。
するとN君は笑いながら、
「数学は公式があるから簡単だよ。その公式を使って解くだけじゃん」
と答えたのです。
公式を使う事ぐらいわかるよ!と思った強吉はその旨を伝え、さらにN君にその先のコツを尋ねたのですが、彼はこう答えたのです。
「ちなみにどの問題でどの公式を使うか分かってる?ただ使うだけではなくその問題に合わせて応用しながら公式を使うんだよ」
当時の強吉は結局分からずじまいだったのですが、今考えるとその言葉の真意が見えてきたように思います。
つまり、トリプルメソッドは株式市場という戦場において強力な武器になる手法なのですが、狙う場所や使うタイミングが悪ければ全く機能しないどころか、反動で自分に被害がおよぶ事もあるという理屈です。
それでは、その捉え方を踏まえて勝てるようになった理由について触れていきます。
前提事項
・ルールを決める
まず、トレードをおこなうに向けてルールを決めました。
このルールとは、例えば損切りや利確、エントリーする場所などの条件について細かく決める事を指します。
できれば、細かく明確なルールにした方が良いです。
そして、自分が決めたルールを毎日見返して体に覚えさせます。
強吉のエントリー時の共通ルールとしては、
・損切りは2%までとし、エントリー時に損切り設定を入れる。
・利確は1%から2%を基本とし、確度が高く地合いに順張りであれば伸ばす。
・エントリー銘柄については各手法の条件に基づいたもののみエントリーをおこない、確度が低い場合はエントリーをおこなわない。
以下は、手法別のルールです。
◆急騰傍受システム◆ ・注目銘柄(パーフェクトオーダー)であるか? ・日足5本線から、もしくは絡んでのスタートであるか? ・出来高を伴っての上昇を見せているか? を基準とし、当てはまる項目が多ければエントリーをおこなう。
※日足5本線から離れている、日足25もしくは75MAからのスタートの場合でも、ニュースや決算、好材料などの上げがあるため、事実確認をおこなってエントリー根拠が高いと判断した場合はエントリーを考える。
また、決算時期は振い落しからの上昇もありえるので好決算系の銘柄は特に出来高に注視し、時間の経過に対して連続して高い事を確認できればエントリーをおこなう。
需給が強い銘柄で、次から次へと買いが入ってくる状態はチャンス。
例えば5分足の下ヒゲが多いもの。
エントリータイミングはシグナルが出た時点で8%から10%上昇していたら、VWAPなどでの押し目待ちエントリーを検討する。
飛び乗りは、前日からの上昇率が5%以下の場合検討。
ストップ高まで値幅がある場合も押し目を作る可能性が高いので押し目待ちのエントリーを心がける。
買いが続かなかったり出来高が右肩下がりなどは、早めの損切りもしくは利確をする。
自信を持って上がる判断以外の上がったらいいな、などの私情でエントリーしない。
出来高が高くても寄天もしくは最初の15分までがピークの可能性もあるので、その後も出来高を伴って上昇しているかに注目する。
上場来高値更新などラインがない場合は、利幅を狙っても良い。
また、値嵩株以外は株数を分けての分割利確を利用し利食いを効率的に行う。
◆トルネード1%急降下砲◆ ・エントリー基準は、必ずシグナル3以上とする。 ・シグナル確認時、高値ブレイクの場合はその足では入らず一本見送る。 その際に次の足の上昇が弱く5分足5MAが追いついてくるのであればエントリーしない。 ・上場来高値更新、上昇材料ニュースあり、日足5MAもしくは、 その他MAを起点にしての上昇銘柄は基本的にエントリーを見送る。
※シグナル4だとしても5分足5MAから乖離せずに徐々に上げている銘柄は要注意なのでエントリーを見送る。
もしエントリーした後そのような動きになったら早めに損切り。
両方の手法に共通するルールとして、地合いと逆張りのエントリーになった場合は早めの利確を心がける
以上が大まかなルールです。
・決めたルールに沿ってトレードをやってみる
ルールを決めたのであれば、機械的にそのルールに沿ってエントリーをおこなってみます。
チャートの動きに対して感情的に反応せず、ツールのシグナルを確認した後はルール通りのエントリーをやるだけです。
・ルールを守れない事を知る
実際にルールを決めその通りのトレードをやろうと意気込んでやってみるのですが、意外とルールを破ってしまったり、個人的感情からルール外のトレードをやってしまう事が多くあります。
強吉は、これが多く何度ルールを守ると誓ったか分からないぐらい守る事ができなかったです。
※今でもたまにルールを守れない事があります。
・ルールを守れない事を認める
自分で決めたルールを守れなくて、損失を出した時のあの絶望感は本当に嫌ですよね。
その日はずっとルールを守れない自分を責め続けます。
「なんで、こんな簡単なルールが守れないんだろう」
「自分はトレードの才能がないから、こんなルールすら守れないんだ」
など、鬼のように自分自身を追い込んでいく事が毎日ありました。
ここで大切な事を伝えます。
「ルールを守ることは難しいです」
「ルールを守れない自分を認めてあげてください」
強吉はルールを守るという行為を実際簡単に考えていました。
ただそれを守るだけなので、真剣に考えるまでもないと思っていました。
実はここに大きな落とし穴があるのです。
株式トレードにおいて、お金を使い上下に動くチャートを見ていると意識ではなく本能のレベルで人はトレードをおこなおうとしてしまいます。
損をするのは自分の間違えを認める事になり、それが嫌で2%ルールを守れずなかなか損切りができません。
急騰している銘柄にも機会損失を恐れて飛び乗りたくなります。
そのため、知らないうちに意識から外れた行動をしてしまっているのです。
実はトレードを生業とする機関投資家のプロの人たちでも、常に上長がそばにいて監視をおこない、少しでも乱れが出ると交代させられるといわれています。
プロでもルールを守る事は難しいため、一般の人が守るというのは最初からハードルが高いのです。
その事をきちんと認識し、ルールを守る事は難しい事だと理解する事で意識が変わり、ルールを守れない事を認め、守れない自分を応援する姿勢で取り組む事で自然とルール通りのトレードができるようになってきました。
トレード時のチェック項目
・シグナルに踊らされるのではなくシグナルを活用する
特にトリプルメソッドを学びたてで、ツールを使い始めた頃はシグナルの多さに戸惑ってしまいました。
そして、手当たり次第シグナルに対してエントリーをしてしまい失敗する事が多かったです。
シグナルは、機械的に条件にあった銘柄を教えてくれるものなので、必ずしもそれが確実なエントリーポイントだとは限りません。
そのため、そのシグナルがエントリー条件に合致しており絶好のエントリーポイントかどうか判断するのは自分自身になります。
そこをきちんと理解し、ツールのシグナルに踊らされるのではなくきちんとチャンスを見極め活用する事で勝率が上がってきました。
ツールの不具合でツールなしでのトレードをおこなった日もあるのですが、本当に銘柄選びが大変で、機会損失も多かったです。
その点で言うと、やはりツールはとても便利で武器になるので戦略を立ててエントリーをする事が大切です。
・地合いを意識する
これは、勝てるようになった理由の半分以上を占めていると思います。
以前は、シグナルが出た銘柄のみをチェックしてシグナルが出たからエントリーという単純なやり方をして勝ったり負けたりを繰り返していました。
そして、昨年の9月頃から先生に「毎日マザーズ指数のその日の動きを予測してみてください」と宿題を頂き毎日予測を出すようにしていったのです。
最初はもちろん、わけが分からないので予測が外れまくっていました。
でもこれは問題ではなく予測を立てるという行為が目的だったので、続ける事ができました。
すると、いつからかだんだんとマザーズ指数の動き方が分かるようになりその結果地合いに合わせての個別銘柄のエントリーを意識できるようになりました。
地合いを意識するというのは、もちろんトレード経験がある方なら当たり前のことかもしれませんが、トレード歴1年未満の強吉にとっては目からうろこでした。
特に、マザーズ指数の日足形状的に上髭をつけての陰線になりやすい日は、高確率でマザーズスキャルの利幅が取れる日なので積極的に狙うようにしています。
損切りについても地合いが予想と逆の動きになってきたら早めに決済する事で損を抑える事もできます。
特に投資経験が浅く、トリプルメソッドが初めての手法という方は毎日相場の予想を立ててみる事をお勧めします。
これは実際に強吉がやってみて本当に力がついたので、やって良かったと思っています。
やはりどうしても、経験値が少ないと流れに対応できない事が多いのでそれを埋めるためにも間違ってもいいので、毎日事前予測を立てることで勝率がUPするはずです。
・利幅とロットの考え方を変えてみる
強吉が2020年に負け越した最大の理由が「利幅の狙いすぎ」でした。
これは、負のサイクルが起こした自分への暗示だとも思っているのですが、経験も少なく闇雲にシグナルエントリーを繰り返し数ヶ月で損失が膨らんだ事により、どうにかして損を取り戻したいという気持ちが日々強くなっていました。
そして、気がつけば含み益の出ているトレードでももう少し伸ばそうと思ったり、急騰傍受でも無理にストップ高を狙ったりと、とにかく利幅を追いかけてしまっていたのです。
そうすると、本来1%や2%で利確すれば利益になっていたものが利確できず、むしろずるずると持ってしまい大きな損切りにまで発展するというなんともお粗末な結果になってしまっていたのです。
まさに、欲望が生み出した負のサイクルですよね。
これをしなければ、おそらく2020年は勝ち越していたかもしれないレベルだと思っています。
そして、その事を冷静に受け止め考えた事で利幅狙いをやめて、確実に1-2%取れるポイントでエントリーする事を心がけた結果、勝率が上がってきました。
そして、1-2%取れるのであればロットを少し上げる事で利益幅も大きくなるという単純なロジックにやっと気がついたのです。
勝率も上がって、利幅も取れるのであればまさに鬼に金棒ではないですか。
そのポイントをきちんと押さえてトレードに取り組む事で勝てるようになってきました。
・価格帯別出来高を参考にする
楽天証券のマーケットスピードⅡではチャートに価格帯別の出来高を視覚的に表示させる機能がついています。
そのため、どの価格帯で出来高が多かったかが一目で分かるようになっているのです。
その価格帯別出来高の多いところと、日足などでのレジサポラインが重なる場所は高確率で抵抗線もしくは支持線になる事が多いです。
そのライン付近でシグナル(特にマザーズスキャル)がでた場合は、エントリー判断の一つの要素として参考にする事で勝率が上がりました。
売り目線で考えた時に、出来高が多いという事は多くの売買が成立しているのでそこで買った人が多ければ、そこから下がっていくほど損切りをしやすくなるため、大口などの機関投資家に狙われやすくなります。
まさに売りエントリーの絶好のポイントになりやすいのです。
・オシレーターの導入
シグナルエントリーのタイミングをはかる上で、役に立つのが各種オシレーターです。
これは、もともとオシレーターを活用されていた方がいてトリプルメソッドをこのオシレーターと組み合わせてトレードした事で格段に勝率が上がり、利幅も取れるようになったという体験談から自分も取り入れるようにしました。
ボリンジャーバンドやストキャスティクス、MACDなどのオシレーターの売られ過ぎ・買われ過ぎの指標はとてもトリプルメソッドのシグナルツールとの相性がよく、エントリータイミングを視覚的に判断できるのでお勧めです。
以上が、強吉の2020年末から2021年のスタートにかけて勝率が上がり収支もプラスになった理由です。
途中でも触れていますが、トリプルメソッドの手法やシグナルツールは本物であり、その本物をきちんと使いこなす事ができれば投資歴1年のどうしようもないへっぽこ投資家である強吉でも勝てるようになったのです。
まとめ
今思えば、おそらくトリプルメソッドを学んだ人の中で一番遠回りをしたのは自分だと自負できるぐらいめちゃくちゃ遠回りしたような気がします。
そしてここまでの強吉のエピソードを見て「なんか難しそうだな」と思う方もいると思います。
はっきり言いますが、手法自体は至ってシンプルで簡単です。
難しくしていたのは強吉です笑
さらに言うとここに書いてあるいくつかのポイントに「気付くまで」に時間がかかってしまったので結果が出るのが遅かったと思います。
例えば、もしあなたがトリプルメソッドを取り組もうとするならば、私の1年間の失敗を真似せず、そのポイントをしっかり押さえてやるだけで良いのでめちゃくちゃ早く結果が出ると思います。
ここまで読んでいて、あなたがトリプルメソッドを習うか悩んでいるもしくは、勝てずに悩んでいるのであれば、声を大にしていいます。
「トリプルメソッドは本物です」
なぜなら、1年間毎日検証をし、誰よりも遠回りした強吉が勝てるようになったからです。
もしここまでで、不明点や聞きたい事があればこちらから遠慮なく質問してください。
最後に、私はこの手法を武器にこれからも稼げる投資家として高みを目指していこうと思います。
そして、今後大暴落などの不安定な相場環境になったとしてもデイトレードは影響をほぼ受けずむしろそのような環境でも利益を狙えるので今後を楽しみにさえしています。
今後の強吉の躍進に乞うご期待ください。